スポーツ各紙「アギーレ降ろし」大合唱 スペイン検察の八百長疑惑告発で加速

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   「八百長」「前代未聞」「解任」「辞任勧告」――。八百長疑惑に揺れるサッカー日本代表のハビエル・アギーレ監督が2014年12月15日にスペイン検察から告発されると、翌日のスポーツ各紙1面には扇動的な言葉が躍った。

   9月末にスペインメディアで八百長が調査されていると報じられて以来、騒動をフォローしてきたスポーツ紙は、日本サッカー界にとって前代未聞のスキャンダル報道をさらにヒートアップさせている。

「解任」「解雇」「辞任勧告」という言葉が並ぶ

スポーツ各紙は「八百長」「解任」と書き立てる
スポーツ各紙は「八百長」「解任」と書き立てる

   スペイン1部リーグ、サラゴサ監督時代の八百長疑惑をめぐって検察から告発される数時間前、15年1月にオーストラリアで開催されるアジアカップのメンバー発表のため、アギーレ氏は都内で行われた記者会見に出席していた。

   会見でアギーレ監督は連覇に向けた23人を発表し、「日本は優勝候補であり、主役だと認識している」「日本が保持するアジアのタイトルを防衛したい」と強気に語る。質問が八百長疑惑に及んでも「私は競技の面だけに集中して臨みたい」とかわしていた。スポーツ紙も会見の様子を伝える記事では八百長問題にはほとんど触れることはなく、23人への期待などを書いていた。

   しかし、告発されたことが明らかになると報道は一変。「アギーレ降ろし」とも言える動きが加速した。

   サンケイスポーツは「八百長で告発!!アギーレ監督解任危機」と見出しをつけて紹介。スペイン当局の捜査が進み、裁判所への出廷もありうるとした。アジア杯については「指揮できない事態もありえる状況。監督代行の起用や、最悪の場合、解任もある危機に直面した」と書く。日刊スポーツも「日本代表は指揮官が異常事態に陥ったままアジア杯に臨む」とするなど、各紙には「解任」「有罪なら解雇」「辞任勧告」という言葉が並んだ。

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