漫画家でイラストレーターの水玉螢之丞(みずたまけいのじょう 本名・吉田けい)さんが2014年12月13日に死去した。55歳だった。
埼玉県出身。「SFマガジン」や「週刊ファミ通」などの雑誌で多数の連載を持ち、人気を博した。ゲーム「火星物語」のキャラクターデザインや、アニメ化もされた小説「まおゆう魔王勇者」シリーズのキャラクター原案を担当するなど、幅広い分野で活躍していた。
15日には夫が水玉さんのツイッターを更新し、本人の希望により葬儀は親族のみで執り行ったと報告。長期入院中はツイッターが闘病の支えの一つにもなっていたと明かし、感謝の言葉を綴った。
92年からの付き合いというSF書評家の大森望氏はツイッターで
「女性のSFおたくはたくさんいるけど、水玉さんほどたくさんSFを読み、なおかつみずからのおたく性を徹底的に突き詰め、思想化し、文章化したひとはいなかったと思う。いさましいチビのイラストレーターは、有数のおたく思想家でもあった」
などと故人を評し、「ご冥福を祈ります」とコメントした。