へビーメタルバンド「聖飢魔II(セイキマツ)」の元メンバー、デーモン閣下の「ニセモノ」が選挙カーに乗っていた件について、街頭演説をしていた次世代の党の坂元大輔氏(広島7区)が2014年12月12日にブログで謝罪した。
同時にこの人物との関係や選挙運動に加わった経緯なども説明した。
地元の投票啓蒙活動にもコスプレ姿で参加
「偽デーモン閣下」騒動のきっかけは、10日14時ごろのツイートだった。閣下そっくりのコスプレ男性が坂元氏の選挙カーに乗っているところを目撃したある人物が写真を投稿。「有名人のコスプレを使うなら、ちゃんと偽物だと明記した方が良くないですか?」などと問題視した。
これが閣下本人の耳に届き、11日深夜には「吾輩は、今回の衆議院議員選挙において、どこかの候補者の選挙カーに乗るようなことはしていない。吾輩には無断で行われた」とブログで事実関係を報告した。同日11時のブログでは、すでに勘違いした人々から問い合わせが相次いでいることを明かし「一種の『なりすまし行為』」「『オレオレ詐欺』的」などと咎めた。
なぜこのようなことが起きたのか。坂元氏は12日にブログを更新し、詳しい経緯を説明した。なんでもコスプレ姿の「支援者Aさん」はイベントの手伝いをしてもらうなど、これまでも繋がりのあった人物だったという。
10日には、地元の選挙管理委員会による投票啓蒙活動にコスプレ姿で参加していた。たまたま100メートルほど離れたところで坂元氏が街頭演説をやっていたことから、その足で駆け付けたそうだ。
坂元氏は、
「事務所の不手際として、Aさんが場を盛り上げようと思い街宣車に自ら登られたことを止められなかったことであり、またマイクで投票啓発活動の流れで『投票に行きましょう』と、発言をさせてしまったことも誤解を生む原因であったと心より深く反省をいたしております」
と綴り、
「Aさんの善意で街宣活動に参加していただいたことで、Aさんに非はあらず、全て私どもの不手際により大変ご迷惑をおかけいたしました」
と謝罪した。
気になるAさんの正体について取りざたされる中で、ネットでは「聖飢魔II」のコピーバンドの存在が注目を集めることとなった。