「私も母になったので」「『マイ・ウェイ』は私も躍らせていただいていて」「これすごい好きな曲」――。
2014年12月8日に放送された歌番組に出演したフィギュアスケートの安藤美姫さん(26)が「悪いくせなんですけど」と言いながら「自分語り」を連発した。
「自分で置き換えちゃう。悪いくせなんですけど」
安藤さんが出演したのは、全国の予選を勝ち抜いた一般人が自慢の歌声を披露する「歌唱王」(日本テレビ系)。審査員には小室哲哉さんや秋川雅史さん、湯川れい子さんらが並び、安藤さんは横綱・白鵬関、坂上忍さんらとともにゲスト出演した。
参加者の熱唱に「オリジナル曲を作りたい。もっと歌がよくなる」(小室さん)、「小さな声から大きな声までダイナミックに表現できるのは大したもの」(秋川さん)、「技術よりも伝えた方がうまい」(高橋ジョージさん)と審査員が専門的なコメントをする中、ゲストには素直な感想が求められたようだ。
実際に平愛梨さんが「持ち歌みたい!」と手放しでほめるなど期待された役割をこなしていたが、安藤さんは少し違った。27歳でことし4月に初出産をしたという主婦がKiroro(キロロ)の「未来へ」を歌うと、「私も母になったので」と話し始め、
「私は歌が下手なんですけど、子どもにスケートの表現で伝えたいと思って、『マイ・ウェイ』って曲で滑らせてもらって、私の演技で伝えるという風に思ったので、すごく親近感がわいて、やさしい気持ちになれました。ありがとうございました」
と長広舌をふるう。
その後、別の参加者が「マイ・ウェイ」を披露すると安藤さんは大はしゃぎ。
「『マイ・ウェイ』は私も躍らせていただいていて、(フランク・)シナトラさんのボーカルでも滑らせていただいたことがあって、またそれとは違う『マイ・ウェイ』を聴かせてもらって、ちょっと私のためのステージみたいに思っちゃって...」
と延々自分の話を展開する。途中で司会の内村光良さんから「全部、自分自分に置き換えるんですね」と突っ込まれると、「自分で置き換えちゃう。悪いくせなんですけど」と笑っていた。