百田さん露出メディアを選別?
しかし、週刊文春(12月11日号)で林真理子さんが、「この言論統制は何なんだ!」「大きな力が働いているのかと思う異様さだ」と週刊誌が取り上げないことを指摘すると流れが変わってきた。
サンデー毎日(12月14日号)は長女の代理人弁護士に取材。たかじんさんを偲ぶ会でさくらさんへヤジを飛ばしたことや病床のたかじんさんに「自業自得」とメールしたとする「殉愛」の記述を否定した。
週刊朝日(12月19日号)も「百田尚樹さん、事実は違う。なぜ、私に取材しなかったのか」と見出しをつけて、長女への取材をもとにした記事を掲載。サンデー毎日同様、「殉愛」に書かれた内容を否定した。
一方、週刊文春(12月18日号)は、「林真理子さんの疑問にお答えします」と題した百田さんによる文章が寄稿されている。さくらさんの重婚や遺産目当ての結婚疑惑を否定し、作中で離婚歴に触れなかったことを「私が描きたかったのは、凄絶とも言える闘病と愛の最後の二年間だったからです」とする主張を掲載した。
週刊新潮は「当事者双方インタビュー!」としているが、さくらさんサイドの言い分が目立つ。さくらさんと百田さんのコメントは度々登場するものの、長女やその関係者のコメントは3回出てくるのみだ。また、重婚やメモ偽造の疑惑については「いずれも事実はなかった」と断じている。
百田さんは文春に文章を寄せたり、新潮にコメントをしたりする一方で、週刊朝日には「現在係争中であり一切の回答を差し控えさせていただきます」としている。露出するメディアを選んでいると見ることもできる。今後も週刊誌上で両陣営の言い分がぶつかる「代理戦争」が展開されそうだ。