広告に顔写真使われた女性が指摘 サイバーエージェント系のバイラルメディアが無断使用で謝罪

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   サイバーエージェントの子会社が運営するバイラルメディアをPRする広告に、顔写真が入った画像を無断使用されたとして、被害女性が子会社側の謝罪までのやり取りをネット上に公開し、波紋を広げている。

   女性は謝罪を受けて一応は幕引きとしているものの、子会社の対応の悪さを指摘する声は少なくない。

応答なくなり「あれ?挑発されてる......?」

広告はバズハウスなどに掲載された
広告はバズハウスなどに掲載された

   トラブルの発端はサイバーの子会社WAVEST(ウェイベスト)が運営する「BUZZ HOUSE(バズハウス)」に関して、女性の顔写真を使い、「外見だけじゃなく内面も!?女って怖いと感じる瞬間」と書いたバナー広告を出したことだ。広告はバズハウスやサイバーエージェント運営のネットサービスAmeba(アメーバ)に掲載された。

   この女性はメーク前後の顔写真を公開するなどして話題を集め、会社員ながらテレビに出演したこともある、ネットを中心にして活動する砂糖るきさん。しかし2014年12月8日のブログによると、「わたしはこの広告に画像を使用する事について許可した覚えはありませんし、使用許可について問い合わせがあった事もありません」という。どうやら画像は無断使用されていたようだ。

   そこで砂糖さんがウェイベスト代表取締役社長の松村淳平氏にツイッターを通じて問い合わせると、「この度はご迷惑をおかけしてしまい、大変申し訳ございませんでした」などと謝罪があったという。「こちらから事務所を通してご連絡差し上げます」としたところ、松村氏からお互いの事務方レベルでやり取りをしたいと返信があり、一般の問い合わせ用メールアドレスが提示された。砂糖さんとしては引き続き個人としても連絡が取りたかったようで、「私個人の肖像権の侵害として私宛にご連絡をいただきたく思います」と返したが、この段階で松村氏から連絡が途絶えてしまった。

   納得がいかない砂糖さんは何度か連絡を取ろうとしたが、応答はなかった。この間、松村氏はメード喫茶や動物園に遊びに行ったことをツイッターなどに投稿。「あれ?挑発されてる......?」と感じたようだ。

   その後、松村氏からようやく戻ってきた返事は「『(前略)事務所を通してお話させていただきますのでよろしくお願いします』とのメッセージを頂いていたので、事務所の方から直接メール頂ければご対応させて頂きます」。そして再び音信不通となった。

   この段階で、砂糖さんはこれまでのやり取りをブログに公開。「松村淳平氏本人、及びサイバーエージェント担当者からの公式な謝罪を頂くと共に、今後の対応について協議する事を要求致します」とした。

   ブログは反響を呼び、ネット上に拡散。「肖像権侵害なので、弁護士入れて賠償請求したほうがいい」「無断利用しといて全然反省してないし学生気分ですね」いった声が上がり、ウェイベストへの批判ムードが高まった。

対応のまずさに「誠意ないよなー」の声

   翌9日、砂糖さんは再びブログを更新し、ウェイベストから謝罪があったことを報告した。許可を得た上として、「確認を行って然るべきところを、確認が徹底できておらず、認識、編集管理体制の甘さがあったものと深く反省をしております」などと書かれた謝罪文を掲載。広告が8日時点で削除されたこともあり、「私個人としてはこれを持ちまして今回の件は終了とさせていただきます。後のご対応につきましては所属事務所と先方にお任せ致しております」と幕引きを宣言した。

   しかし、これらのやり取りを見ていた人々からは、

「被害者がネットで公開してから慌てて謝るパターン、誠意ないよなー」
「この対応を昨日のうちに出来てればベターだったのにねえ」
「松村氏の対応には疑問を覚えてしまいます」

といった、ウェイベストの対応の悪さを指摘する声がツイッターに上がった。また、親会社であるサイバーエージェントの管理責任を問う意見も少なからず出ていた。

   J-CASTの取材に対し、松村氏は「先方の事務所の方とお話をさせていただきました。数日以内に謝罪文を自社ホームページとバズハウスに掲載する予定です」とした。サイバーエージェントとして対応は行われないという。

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