議席獲得はまず無理
代表の佐野氏は09年に政治団体「新党本質」を結成して衆院選に比例北海道ブロック、10年の参院選で東京選挙区、12年には団体名を「安楽死党」に変更して同年12月の衆院選に東京4区からそれぞれ立候補したが、いずれも落選している。佐野氏は、今回の出馬の理由を、
「先ずは『支持政党なし』という正直な民意を数字で選挙結果に表したいという単純な思いと、マスコミにも報道もされない、経歴も一流ではなくて政党の公認でもなく絶対に無理だと思われている中の常識を変えてみたいという気持ちもある」
とブログにつづっている。
ただ、北海道新聞が共同通信と合同で12月7~8日にかけて行った情勢調査では、比例について、
「自民党が3議席をほぼ確保し、民主党は2議席、公明党は1議席を取る情勢だ。維新の党、共産党も議席をうかがっている。社民党、次世代の党は議席確保が難しい状況だ」
と分析しており、「支持政党なし」の議席獲得はきわめて困難な情勢だ。
もっとも、特段の支持政党を持たない人は結構多い。解散直後の11月22~23日に道新が行った世論調査では、政党支持率は自民党(26.3%)、民主党(17.5%)の順に高く、元々の意味での「支持政党なし」は43.2%。現実には、この43.2%の票が新政党に投じられるとはいかないようだ。