枝野氏の「一人カラオケ」写真は不自然?
同じく拡散しているのが、民主党幹事長として全国の候補者の応援に奔走している埼玉5区選出の枝野幸男氏(50)だ。ツイッター上では6日ごろから、広場に立つ枝野氏の写真が話題となった。聴衆は1人もおらず、SPと思われる男性1人が隣りに付いているのみという何とも物悲しい写真だ。「一人カラオケ」「ぼっち演説」などとネタにされ、長妻氏と同様、安倍首相のものと比較されている。
画像の詳細は明らかにされていなかったが、調べてみると、さいたま市の土呂駅西口前の広場で撮影されたものということが分かった。土呂駅は宇都宮線(JR東北本線)で大宮駅から1駅。地元の人たちはすぐに気付いたようで、ツイッターでも指摘が相次いだ。同時に写真の不自然さを指摘する声も少なくない。聴衆が1人も写っていないのは時間帯やアングルが関係しているのではないか、というのだ。
「うちの地元の土呂駅なんだけどな、奥の薬屋シャッターしまってるし、東武ストア前の自転車置き場に空きが目立つから、早朝とかなんじゃないかな」
「あのアングルはステラタウン行きのバス停に並んでる人が意図的に写らないように撮ってるんじゃないかい?そうそう駅前広場に誰もいない時間帯があるような場所じゃないよ」
インターネット上では枝野氏が他の場所で行った演説の様子も複数見つかるが、いずれも一定数の聴衆が足を止めて聞き入っている。
同じく「聴衆ゼロ」写真が拡散した東京18区の菅直人元首相(68)も別の演説時には「足を止めて話を聞く聴衆は20人弱」「聴衆40人ほど」といった報告がツイッターに上っている。菅氏もまた長妻氏や枝野氏と同様に、人がほとんどいない状態を切り取られ、「大げさ」に受け取られてしまった可能性がある。
ただし、菅氏に対しては、
「通行人の中には、珍しそうにスマートフォンなどで写真を撮る人もいたが、演説を聞く人も握手を求める聴衆もまばら」(12月3日夕刊フジ)
「菅氏に握手を求めてくる人の姿は数えるほどで、多くが見向きもせずにスルーする状況だ」(11月27日スポニチアネックス)
などと厳しい状況を伝える報道もあった。