首相経験者では、故・福田赳夫、康夫、そして中曽根康弘
解散前の時点で、群馬は衆参7議席しかないが、世襲が6人おり、比例代表を含めると8人もいるのだ。ネット上では、「群馬凄い。江戸時代の幕藩体制みたい」と驚きの声が漏れている。
首相経験者では、故・福田赳夫、康夫の両氏を生んだ福田家がある。康夫氏(78)は現役を引退したが、長男の達夫氏(47)は、群馬4区から前回衆院選で初当選し、2期目を目指す。
中曽根康弘元首相(96)の長男の弘文氏(69)は、群馬県選挙区の参院議員5期目になる。長男の康隆氏(32)は、弘文氏の秘書をしているが、群馬1区で出馬の動きを一時見せた。
この群馬1区で9期目を目指す佐田玄一郎氏(61)は、祖父が参院議員を務めた故・一郎氏だ。
群馬3区で2期目を目指す笹川博義氏(48)は、祖父が大阪で衆院議員も務めた日本船舶振興会創設者の故・良一氏、父親が自民党総務会長などを務めて現役を引退した堯氏(79)になる。
群馬県選挙区の参院議員4期目の山本一太氏(56)は、父親が同じ参院議員で海部内閣の農水相も務めた故・富雄氏だった。
群馬選出ではないが、比例代表の参院議員1期目の羽生田俊氏(66)は、父親が地元選出の衆院議員を務めた故・進氏だ。自民党以外では、前回は旧日本維新の会から群馬1区で出馬・落選、比例代表で復活当選し、今回は1区で無所属から2期目を目指す上野宏史氏(43)は、義父が参院議員を務めた公成氏(75)になる。
このほか、当選経験はないものの、衆院選比例代表(北関東)に自民党から出馬した尾身朝子氏(53)は、父親が第1次安倍内閣の財務相などを務めて衆院議員を引退した幸次氏(81)だった。