小沢氏についても厳しい調査結果
かつて「小沢王国」と呼ばれた岩手4区にも地殻変動が起きている。読売、日経は
「16選を目指す小沢と藤原が予断を許さない展開」(読売)
「小沢と藤原が激しく競い合う」(日経)
と伝えている。生活の党の小沢一郎代表が、かろうじて自民党の藤原崇氏を破るとみているようだ。毎日新聞の結果は、さらに小沢氏にとって厳しい内容だ。
「若さをアピールする藤原氏が幅広い年代に浸透し、一歩リード」
「小沢氏は後援会の高齢化、党の縮小が影響し、勢いに陰り」
加えて、生活の党についても
「比例代表も伸びず、公示前勢力(5議席)の維持は困難だ」
と、比例区で議席獲得は難しいという見通しだ。小沢氏にすれば、小選挙区で落選した場合、比例区でも復活できない可能性があるという前代未聞の事態だ。
3紙以外にも、産経が12月10~11日、朝日が11日に選挙区ごとの情勢調査の結果を掲載予定だ。
自民党は、枝野氏以外の民主党幹部の選挙区にも続々と大物議員を応援に送り込んでいる。こういった自民党の動きについて、海江田氏は12月9日夕方、東京・四ツ谷駅前での街頭演説を終えた後、
「あんなのは戦略とは言えませんよ、(自民のやり方は)嫌がらせですよ。戦略というのは、もっと大所高所から問いかけることで、嫌がらせですよ」
などと不快感を示した。この日、海江田氏は公示から初めて自らの選挙区に入り、街頭演説を行った。海江田氏は「地元は温かい」と手ごたえを感じながらも、「楽な戦いは1回もない」と、厳しさを実感している様子だった。