松屋は「プレミアム牛めし」後に客数も売り上げも落ちた
また、今回値上げしても来年も円安は進むだろうし、中国の輸入急増もあって牛肉の価格が上がり続けていく方向だから、吉野家はまた来年も値上げを発表しなければならないのではないか、と心配する声もある。中には吉野家の牛丼を食べ続けていたいから経営に支障がないように値上げもやむなし、という意見もあるが、値上げによって客が減ることによって収益を落としたら元も子もない。
単純に比較はできないが、ライバルの松屋は14年7月にこれまで290円の「牛めし」並盛を、こだわりの品質と味に変えた「プレミアム牛めし」に変更し、380円で販売した。事実上の値上げだが、客数や既存店の売り上げが月を追うごとに下がり続け、14年11月は速報で既存店の売り上げが前年比99.1%、客数が同93.2%となった。こうした中、一部地区では販売を止めていた290円の「牛めし」並盛を復活させる店舗も現れた。
「吉野家も値上げしたことで客が減り、また値下げ、経営を圧迫するという負のスパイラルに落ちなければいいが」
などと心配しているファンもいる。