「グランプリファイナル」日本人ゼロの恐れあった
2014年は「休養宣言」しているものの、競技以外で引っ張りだこだ。テレビ番組やコマーシャルの出演、さらに12月21日からはアイスショーへの出場が決まっている。ソチ五輪後は大学に復学して心理学やスポーツ史を学んでいる、一方で姉の舞さんと一緒に旅行に行きたいと、テレビのインタビューで語っていた。今の生活に楽しさや充実感を見いだしてそのまま引退したとしても、不思議はない。
一方で、少し遠くから競技を見つめ直した末に選手としてのモチベーションがわいてくる可能性もある。今季、世界トップ選手6人で競う「グランプリファイナル」に出場する日本人女子選手は、補欠から繰り上がった本郷理華選手ひとり。上位選手にけが人が出なければ「日本人ゼロ」になる恐れがあった。人気、実力とも今もトップレベルの浅田選手がリンクに戻ってくる日を心待ちにしているファンは少なくないだろう。
進むか退くか――。「ハーフハーフ」の状況は、もうしばらく続きそうだ。