皇太子妃雅子さまは2014年12月9日に51歳の誕生日を迎えられ、宮内庁を通して文書で感想を発表された。
戦後70年となる来年を「先の戦争当時のことや戦後の歩みに思いを寄せる大切な年」と位置付け、「我が国が享受している平和の尊さを改めて心に刻み、平和への思いを新たにする機会になることと思います」と記された。
適応障害による療養生活が続く中、13年にはオランダや東日本大震災の被災3県をご訪問。14年には11年ぶりに宮中晩さん会に出席された。ご自身では「今年も、体調に気をつけながら、公私にわたってできる限りの務めを果たそうと努力をしてまいりました」と振り返り、「今後とも、まわりの方々からのお力添えを頂きながら、快復に向けての努力を続けていきたいと思います」と綴られた。
また、宮内庁は東宮職医師団の見解を公表した。医師団は「懸命に努力を重ねられ、ゆっくりとではありますが、着実に快復してこられています」と説明し、「妃殿下がお出ましを積み重ねられていることは,望ましいこと」とした。その上で「ご体調にはなお波がおありであり、まだ快復の途上にいらっしゃいます。こうした中で、過剰な期待を持たれることは、かえって逆効果となり得ることを引き続きご理解頂ければと思います。今後とも、周囲の方々の理解と支えを受けながら、ご治療を続けられることが大切です」と述べた。