「他国に頼らず国の威信をかけて開催するのがあたりまえ」
朝日新聞や欧米のメディアは、平昌五輪組織委が予算問題や工期の遅れなどを理由に、そり種目を1998年に冬季五輪を開催した長野で行う案を国際連盟と話し合っている、と報道している。日本での一部開催が既定路線となっていると判断し、容認するかのような記事を書いたのかもしれない。
では実際に平昌五輪の一部競技を日本で開催することになるのだろうか。JOC広報に話を聞いてみた。まず、12月8日、9日にIOCが臨時総会を開き平昌五輪の競技の一部を日本に移設するかどうかの話し合いが持たれる、といった報道が出ているが、規定を審議するだけで、個別案件には触れるはずがないと説明した。
日本での一部開催については、韓国から依頼は来ていないし、韓国は公式に「日本と五輪競技を分散開催することは不可能」と発表したわけだから、それが全てだ、と強調した。
「自分たちがやると言って手を挙げ、勝ち取ったオリンピックだから、他国に頼らず国の威信をかけて開催するのがあたりまえだと思いますよ」
とJOC広報は冷ややかだ。