株主優待、新設・拡充が広がる 「ジャンボ宝くじ」や「大観覧車利用券」も

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トータルで投資の魅力を高める

   企業が株主優待を相次いで導入するのは、安定して株を持つ個人を増やしたいためだ。個人株主は相場が安い時に買い、価格が上昇すると売却してしまうため、なかなか長期的な安定株主にはなりにくい。株主優待は、株価の動向だけでなく、配当なども含めたトータルで投資の魅力を高める試みの一環だ。

   証券会社は毎年秋ごろ、企業の株主優待制度をまとめた冊子などを投資家向けに配布している。株主優待にはクオカードや自社製品詰め合わせなどのほかに、「サマージャンボと年末ジャンボ宝くじ」(東証ジャスダック上場のマサル)、「自社で納入した商業施設の大観覧車利用券」(東証1部上場のサノヤスホールディングス)といった変わり種もある。「雑誌で株主優待だけで生活している投資家が話題になるなど、注目度は高まっている」(大和IR)ようだ。

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