2014年12月4日、女優の北川景子さん(28)のブログに「北川に喫煙の事実はありません」とスタッフによる文章が掲載された。
これまで週刊誌などで報じられてきた「愛煙家」説を否定する内容だが、成人女性が喫煙して何がいけないのか、と今回の発表には疑問を持つ人もいるようだ。
「北川に喫煙の事実はありません」
ブログのトップには
「以前より北川の喫煙報道がありますが、北川に喫煙の事実はありません。何卒ご理解頂き、今後共応援よろしくお願い致します マネジメントスタッフより」
という文章が掲載された。
この日は発売された「週刊新潮(12月11日号)」で、熱愛が発覚した2人について書いた「ヘビースモーカー『北川景子』と健康志向『DAIGO』の恋」という記事の中で、「毎日、大体3箱は空にしてしまうヘビースモーカーで、仕事の合間にも一服が欠かせません」というテレビ局関係者のコメントが紹介されたばかり。
そのほか、この記事を引用したワイドショーが放送されたり、2010年に「週刊実話」で撮影の合間に紫煙をくゆらせていることが書かれたりしていた。また、これらの記事をもとにして、お気に入りの銘柄は「セブンスター」、事務所も喫煙を認めている、禁煙に成功して禁煙団体から表彰された、など真偽不明の情報がネットではまことしやかに拡散されていた。
今回の事務所発表はいわばデマを否定した形なのだが、
「成人しとるんやから関係なくねー?」
「大人なんだから、タバコ吸おうがお酒飲もうが自由じゃないのかな」
「いつから日本は『成人女性の喫煙』は悪いことになった?」
などの声がツイッターなどに相次いで投稿された。未成年者ならいざ知らず、成人女性の喫煙をわざわざ事務所が否定したことに違和感を覚えた人は多いようだ。
イメージに合わないと事務所が判断?
所属するスターダストプロモーションに発表理由を問い合わせたが、担当者不在のため回答はもらえなかった。
どういう事情が考えられるのか。芸能評論家の肥留間正明さんは「たばこを吸うということは、やはりイメージが悪いと事務所が判断したのでしょう」と語る。
特にCM出演について考慮した可能性があるとし、「彼女が持っている『清純』なイメージでCMに出演するには、たばこの『アウトロー』なイメージが合わないと考えたのかもしれません」と述べた。
一方で、今回の発表が女優業としての活躍の幅を狭めてしまったのではないかとも指摘する。「たとえば、『白洲次郎』(NHKドラマスペシャル)で妻役を演じた中谷美紀さんがたばこを吸う姿はかっこよかった。北川さんが女優である限り、喫煙シーンを演じることは今後ありえますよ。女優としては『たばこくらいたしなむわよ』としていた方がよかったのでは」という。「アイドルみたいに、吸うか吸わないかを気にしているようでは、それこそ煙のように消えてしまいますよ」と手厳しい。
2014年にJTが調査した成人女性の喫煙率は9.8%で、減少傾向だ。また、日本産婦人科医会はホームページで「早産率と喫煙本数に相関がある」という学者の意見を掲載している。一方で、事務所の発表に対しては「タバコ吸ってる彼女もカッコいいと思う」「北川景子なら似合いそうだけとね」という意見もネット上には少なくない。