「日本海」壁掛けも在庫がなくなるまで全世界で販売する
これは韓国メディアが報じた内容をもとに書かれたようで、聯合ニュースは、
「イケアは4日に報道資料を出し、『毎年、全製品群の約20%を新製品に入れ替えている』と説明した上で、来年中に、問題となった世界地図を世界の製品群から除外する計画だと発表した」
と書いている。こうした報道に日本のネットでは、
「イケアは反日企業なのか? 家具の8割をイケアで買ったのに、なんという侮辱」
「グッバイIKEA」
「日本側も反発しないと韓国の要求が全部通ってしまうよ」
などといった書き込みが出て大騒ぎになった。
こうした報道やネットの反応に頭を抱えているのがイケアジャパンだ。確かに14年12月4日に韓国でイケアコリアが韓国内のメディアに向けてメッセージを出したが、それを受けてのこうした記事には間違いがあるというのだ。イケアは毎年9500品目のうちの20%にあたる商品の入れ替えを行っていて、その入れ替えの中に韓国で問題になっている壁掛けが含まれていた、というそれだけなのだそうだ。
「韓国の非難によって販売を中止したというのは間違いです。そもそも各国の政治的な圧力を受けて商品の販売やデザインを変えることなどありませんし、問題となった壁掛けについても、在庫がなくなるまで世界で販売を続けて行きます」とイケアジャパン広報は話す。
ちなみに問題となった壁掛けは長さが2メートル近くあるため、住宅事情を考えて日本と韓国では販売していないそうだ。また、世界地図をデザインに用いているのはこの壁掛けのみ。これからこうした世界地図をモチーフにしたデザインの商品が作られるかはわからないが、「SEA OF JAPAN」はそもそも国連のデータにあるものだから何の問題もないし、商品が出来上がれば販売するのは当然のことだという。そして、今回の報道が事実であるかのように伝わっていることに頭を抱えていて、
「どうにかしてこの誤解を解かなければなりません。いろんな手を使って情報を発信し、イケア本来の姿を分かっていただけるよう頑張るしかないでしょう」