「不当な理由で国民の平穏な生活を侵害することはやめてほしい」
再逮捕は再び議論を呼ぶこととなった。「週刊金曜日」は3日、平井康嗣編集長の名前で抗議声明文を発表。五十嵐容疑者の作品群は「女性の性を商品化する『わいせつ』物を氾濫させている男性的な社会に対して疑義を唱える表現活動」と説明した上で「いまだに一連の作品を"刑法違反のわいせつ物"ととらえる警視庁の不勉強さにはあらためて残念な思いを抱きます」と批判した。
また、同誌上での連載漫画が再逮捕のきっかけの一つになっている可能性にも言及し、
「警察や司法当局が自らの不都合な事実を隠ぺいするために、または報復的に、ろくでなし子さんの逮捕に及んだとすれば、これは自由な表現活動に対する重大な侵害と暴力行使でしかありません」
と続ける。そして「ともかく不当な理由で国民の平穏な生活を侵害することはやめてほしい。一刻も早く2人が釈放されること、そして強硬な捜査を取りやめることを強く、強く求めます」と訴えた。
インターネット上でも逮捕を疑問視する声があがっている。署名サイト「Change.org」では、警視庁と東京地検に五十嵐容疑者の即時解放を求めるための署名キャンペーンが立ちあがり、5日17時時点で7000人以上が賛同している。