エンジンは米ゼネラル・エレクトリックと共同開発
エンジンは自動車の開発で得た環境技術を応用し、米ゼネラル・エレクトリック(GE)と共同開発した。ホンダ、GEの合弁会社が2013年12月、米連邦航空局から小型エンジン「HF120」の型式認証を取得。これまで米マサチューセッツ州にあるGEの工場で生産されてきたが、今後はホンダ子会社のバーリントン工場(ノースカロライナ州)にすべて移管される。工場ではエンジン生産だけでなく、修理や点検も行う。エンジンはホンダジェットだけでなく、機体メーカーにも外販する計画だ。
ビジネスジェットは世界に約3万機あり、このうち米国が3分の2を占める。国土が広いため、都市から都市へ好きな時間に利用できて移動時間を大幅に短縮できるほか、機内でプライベート空間が保たれていることなどから、企業幹部らを中心に需要が高い。2013年の世界出荷台数は678機で、2008年の金融危機を契機に半減しているものの、今後、需要は緩やかに回復すると見込まれている。