トヨタ自動車が運営するクルマ好きのためのポータルサイト「GAZOO.com」に、人気のアダルトビデオ(AV)女優が登場し、「第2の飯島愛か?」などと、インターネットで話題になっている。
なにしろ「世界のトヨタ」と、ネガティブなイメージもあるAV女優の、思いもよらぬ組み合わせ。驚きとともに、賛否両論が飛び交っている。
「Fit」もいいけど、TOYOTAのFJクルーザーのような「イカツイクルマがタイプ」
トヨタの「GAZOO.com」に登場したのは、人気AV女優の紗倉まなさん(21)。高等専門学校の土木科出身という理系女子で、趣味は工場ウオッチング。アイドル的なルックスで大人気となり、2013年にAVスカパー! アダルト放送大賞の新人女優賞とFLASH賞を受賞。14年初めにはTBS系の深夜ドラマ「闇金ウシジマくん Season2」に出演するなど、AV以外の女優業でも活躍。複数のコラムを連載し、絵を描くという多彩な才能の持ち主でもあるようだ。
そんな紗倉さんが「GAZOO.com」で、「紗倉まなの クルマと私のイイ関係」(2014年9月19日~10月31日、4回連載)を執筆。自身とクルマとの関わりについて語った。
高専時代から化粧や洋服よりもバイクとクルマに興味があった、というほどのクルマ好き。コラムでは「18歳になって免許を取り、始めに乗った車が、両親も愛用していた青色のFitでした。燃費もいいし、運転もしやすい快適な車でしたが、それでも私の中ではちょっとした不満が......。というのも、私が好きなのはごつごつした『四駆車』なのです」と明かし、「たとえばディフェンダー、CR-V、TOYOTAのFJクルーザーのような、華奢でポップなクルマとは縁遠い『イカツイクルマ』がタイプ」とも書いている。
「ひとりドライブのすゝめ」や「理想のドライブデート」などの内容は、彼女のファンならずとも若者の心をくすぐる。
とはいえ、世間体を気にしてイメージづくりには神経をすり減らしている上場企業が、ネガティブなイメージがあるAV女優を起用したケースは異例だろう。
紗倉さんの起用について、トヨタは「紗倉さんはいわゆる理系女子で、クルマ好き、ドライブ好きで知られ、その点がクルマ好きが集まるGAZOOにマッチしています。また、執筆活動やテレビ番組への出演などタレントとしての活動も幅広く、そういったバックグラウンドのある方ですから、クルマファンとしてトライアルでコラムの執筆をお願いしました」と説明する。
AV女優であることは気にならなかったのか、聞くと「クルマ好きのタレントとして選んだので、特定の職業にとらわれることはありませんし、とくに気になりませんでした」と話す。