「ダメよ~ダメダメ」「集団的自衛権」 流行語大賞「受賞者辞退」は安倍首相だった?

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「政治的意図については全然ありません」

   流行語大賞については、その結果を自らの主張に利用する政治家も現れた。

   社民党の福島みずほ参院議員は、ツイッターで結果について触れ、「集団的自衛権が時代を象徴するとは、大変なこと!」「選挙の大きな争点は、違憲の集団的自衛権の行使を認めるかどうかだ」と訴えた。大賞の2語を並べると政治的な意味になるとして、「どう考えてもダメです。ダメなものはダメ」と揶揄した。

   一方、自民党の佐藤正久参院議員はツイッターで、発表会場にいた人から一部の選考委員が「集団的自衛権は ダメよぉダメダメ」と茶化したと聞いたとして、「元自衛官としても、安保法制議論に参加した議員としては、この茶化しに怒りを覚える」とした。そして、「選挙戦での利用の可能性も否定できない。その場合、エレキテル連合が『政治利用』されて気の毒だ」と漏らしていた。

   ネット上でも、疑問や批判の声が上がっている。「集団的自衛権が流行語とか凄い違和感があるなあ」「恣意的すぎて、もうね」「つなげたらサヨクまるだし」と、政治的意図についていぶかる向きが多い。

   受賞を辞退した対象者について、事務局では「公表しません」としているが、どうやら安倍晋三首相らしい。選考委員を務めた「現代用語の基礎知識」の清水均編集長が「昨年トップ10入りした『アベノミクス』でも辞退されたあの方の顔を拝見することができなかった」と述べていたからだ。

   安倍首相の国会事務所に受賞の打診があったかについて聞くと、秘書は「こちらでは分かりません」といい、結果についてどう思うかについても「官邸に聞いて下さい」と答えた。首相官邸の総理大臣秘書官付室でも、取材に対し、「上の方には打診が来ているかもしれませんが、下の方では分からないです」などと話すだけだった。

   自由国民社の事務局では、集団的自衛権を選んだ政治的意図について「全然ありません」と否定し、並べることを考えて大賞の2語を選んだわけではなく、「たまたまそうなっただけです」と取材に答えた。

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