「東京オリンピックの目玉はやはり新幹線ですかとロンドンの五輪関係者から聞かれたが、即座に2020年は水素時代の幕開けですと答えました」
前回の五輪開催地のロンドンなどを訪問した東京都の舛添要一知事は2014年11月27日、日本外国特派員協会(FCCJ)でこう強調した。
知事は東京オリンピックでは環境を重視したものになると指摘、とりわけ次世代エネルギー、とりわけ水素エネルギーの時代になることを印象づけたいと強調した。
このため都バスにできるだけ早期に燃料電池を導入したいと強調、燃料電池車の普及を図るため国だけでなく都としても購入補助金を支給したいと語った。また水素自転車の導入も促進し、自転車のレーンを倍増したいと語った。
東京に来た外国人観光客を全国に目を向けさせる
知事は会見で東京オリンピックでは東京都の発言力が強いと強調、「東京は金があり偉大である」と指摘し、これをきっかけに東京を世界の金融やビジネスの中心都市としてアピールする。さらに、大阪、愛知、神奈川をはじめ、東北3県との連携を強め、東京に来た外国人観光客を全国に目を向けさせる「機関車」となって、働きかけたいとした。ただカジノには否定的で「カジノなしでも東京はやっていける」と話した。
長谷川洋三