大手食品メーカー「江崎グリコ」(大阪市)から現金5000万円を脅し取ろうとしたとして、住所、氏名不詳の男が、恐喝未遂の疑いで2014年11月30日に大阪府警と警視庁に逮捕された。新聞各紙が報じた。
報道によると、男は40歳ぐらい。10月29日~11月30日、江崎グリコの江崎勝久社長(73)あてに「あれから30年。そろそろお金も尽きてきた。怪人28号」などと記し、応じなければ商品に毒を入れるとした計6通の脅迫文を送っていた疑いが持たれている。男は、30日夕に千葉県浦安市のJR京葉線舞浜駅近くの現金受け渡し場所に現れたところを捜査員に見つかった。調べに対し、黙秘しているという。
なお、江崎グリコを巡っては、1984年に社長が誘拐され、青酸ソーダが混入された菓子が相次いで見つかった「グリコ森永事件」が起きているが、未解決のまますでに時効になっている。