読売新聞が謝罪した英字紙「性奴隷」表現 ジャパンタイムズなど他紙でも頻繁に使われていた

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米ニューヨーク・タイムズも「sex slaves」などの表現

   実は、慰安婦を「性奴隷」などとする表現は、読売だけでなく、ほかの英字紙でも使われていた。

   例えば、ジャパンタイムズでは、2013年5月16日に「橋下氏、性奴隷の件で譲歩せず」とする見出しの記事を出した。橋下徹大阪市長が、戦時中などにおける慰安婦の必要性についてのコメントを取り下げることを拒否したという内容の記事だ。慰安婦について、「comfort woman」との表現を使いながらも、要所で「sex slaves」「Wartime forced prostitution」などと書いていた。

   ジャパンタイムズのサイトで、「sex slave」と入れて検索すると、なんと5000件以上もの記事がヒットした。それらがすべて慰安婦関連かどうかは分からないが、この表現は常習的に使われていたようだ。さらに、読売で使われていた「servitude」で検索すると、200件以上の結果が出た。

   海外紙でも、「性奴隷」などとする表現は、定着しているらしい。

   米ニューヨーク・タイムズ紙では、2007年3月8日に「安倍首相による河野談話の否定が性奴隷の傷を深める」という見出しで報じている。ここでも「sex slaves」などの表現が見られ、著名なブロガーの池田信夫さんは、14年8月30日のブログ記事で、性奴隷報道を謝罪すべきだと訴えている。ニューヨーク・タイムズは、13年1月2日の社説でも、この表現を使って安倍首相が歴史を否定しようとしていると批判していた。

   追記:ジャパンタイムズでは、J-CASTニュースの取材に対し、性奴隷などとする表現を使っていたことについて、12月3日になって次のようにコメントした。

   「sex slaveという記述は、さまざまな犯罪報道の中にも使用されているため、本件に関連して今まで何回使用したかということについては、すぐにお答えすることが困難です。ただし、1992年ごろから弊紙で使用していたということは確認しております。今後とも弊紙が行っている英文報道において、適切な表現を用いるよう心がけてまいります」(コーポレート・コミュニケーション部)

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