共産党はすでにネット番組の放送予定を公表
今回の衆院総選挙は12月2日に公示、14日に投開票される。各党とも準備に時間がなかったからか、ネット戦略に大きな違いはみられない。各党とも(1)ウェブサイトに公約と立候補予定者一覧を載せる(2)遊説の予告や遊説現場の様子を記事仕立てにしてウェブサイトに掲載する(3)フェイスブックやツイッターにサイトの記事や会見動画のURLを貼って拡散する、といった点でほぼ共通しており、13年夏の参院選から大きな変化はない。
そんな中でも、公明党はウェブサイトに「何のための解散か」と題したコーナーを設けてQ&A形式で解散の「大義」について説明するなど、独自の工夫がみられる。動画で一方先を行くのが共産党で、生放送番組「生放送!とことん共産党」の選挙期間の放送予定もすでに公表している。
ツイッターの利用方法にも微妙な違いが見られる。自民、公明の与党はウェブサイトの更新情報や遊説スケジュールが中心だが、民主、次世代、社民、生活などの野党は、立候補予定者などのツイートを党の公式アカウントがリツイート(転送)して、発信する情報の幅に広がりが出るように工夫している。