ダイエーは2014年11月26日に臨時株主総会を開き、15年1月1日付でイオンの完全子会社になることを決めた。東京証券取引所市場第1部に上場しているダイエー株は12月26日付で上場廃止になる。18年度頃に店名「ダイエー」は消える見通し。
株主総会の冒頭、村井正平社長は「自力で軌道修正するよりも、ゼロから抜本的に再生すべき」などとイオンのもとで事業再編を進めるほうが望ましいと説明した。今後は店舗の9割が立地する首都圏と京阪神に特化し、国内トップの食品スーパーに生まれ変わる考えを示した。
上場企業として最後の株主総会には680人の株主が出席。「寂しい」「なぜダイエーの名前を残せなかったのか」などの惜しむもあがった。
ダイエーは1957年、故・中内功氏が大阪に創業。「流通革命」を掲げて、商品を安く大量に販売して急成長し、72年には売上高が三越を抜いて小売業で日本一になった。その後、外食やホテル、プロ野球球団などを傘下に収め、1990年代半ばのピーク時にはグループ企業が150社以上にのぼった。