「お釈迦様にでもなったつもり」と批判
また、古舘さんは事件について、「仏像が盗まれたというニュースばかり」と指摘。「経典が盗まれたということは、あまり執着が薄いんですよ。一番肝心なことはそっちに書いているんですよね」という。続けて「物に執着する我々みたいなのが浮き彫りになるんです。皮肉にも」と語った。
満足げに持論を述べた古舘さんだったが、視聴者からの賛同はあまり得られなかったようだ。ツイッターなどには納得できないという声がすぐに広がった。
「仏像をくれてやれってこと?」「取ったもん勝ちの無罪か?」と、容疑者をかばっていると受け止めた人から批判を浴びた。「そもそも仏教では盗みを禁じてます」「仏教には不偸盗(ふちゅうとう)という戒律がありましてね」など、仏教の理解が浅いという指摘もあった。
実は古舘さんは、恒例のトークイベント「トーキングブルース」を1999年に京都・永観堂で開催したことがある。その時には「お経」にも挑戦するほどで、仏教には独自の見解があるのかもしれない。しかし、仏像窃盗に怒る視聴者からは「お釈迦様にでもなったつもりで視聴者に説教」と反発を招いてしまったようだ。