中国勢と米アップルに挟まれ苦境に スマホ不調のサムスン、再浮上はあるのか

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「立ち位置が難しいので、非常に苦しくなる」

   韓国の大手紙「中央日報」によると、業績の悪化から、サムソンはモバイル部門で6000人もの人員削減を検討している。また、別のメディアでも、スマホの種類が多すぎたとして、サムスンが2015年はモデル数を2、3割減らすことを考えていると報じた。

   サムソンは、現在でもスマホのシェアは、世界トップだ。しかし、1~3月期は31%もあったのが、7~9月期は、25%にまで落としている。中国では、シェア首位を小米に奪われたという調査結果も伝えられている。

   テレビ事業は好調で、半導体もまだ強いが、スマホは利益の7割を稼いでいたとされる。そんな中で、サムソンが今後浮上する道はあるのか。

   経済アナリストの小田切尚登さんは、スマホ不振の原因についてこうみる。

「韓国は、日本に追いつけ追い越せと今まで一生懸命でしたが、中国については特別に意識していませんでした。中国からスペックが変わらないスマホが半額ぐらいで出てくれば、当然人気が出てきて押されてしまいますよ」

   今後の見通しについても、かなり厳しいと指摘する。

「後任とされる役員が担当していた家電は、サムソンでは1、2%ほどに過ぎず、そんな役員で大丈夫かという話は出てくると思います。中国やインドなどの新興国でどう売るのか、欧米でもこれはというものを出せるのか、課題は多いでしょう。立ち位置が難しいので、何か新しい魅力をつけて差別化しないと、非常に苦しい状況になると思いますね」
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