市や国の管理に委ねるしかない可能性も出始めた
対馬のある寺の住職に話を聞いてみると、寺の仏像を盗むなどといった行為はあり得ないのに、それが2回も続くというのはまったくもって信じられない、と語った。大陸から渡ってきた仏像は多いがそれは「渡来仏」と呼ばれ、深く高い意識で大切にされてきた。9世紀ごろに渡って来たものは、新羅との友好関係、そして文化交流によって実現されたもの。このことは韓国の仏教関係者なら誰でも知っている事実であり、その仏像を盗んだり売ったりしていることに頭を抱えているはず、という。
また、日本が交流していたのは当時の新羅などであり、今の韓国が「もともとは自分たちのもの」という事に非常に違和感があるとも。もし当時の新羅の人々が今回の仏像問題を目の当たりにしたらどれだけ驚くだろう。これからも韓国の窃盗団による仏像の窃盗が続くようならば、
「重要な仏像に関しては、市や国の管理に委ねるしかないということになるのかもしれないし、そうならないように願うしかない」
とこの住職は話している。