ターゲットは50代以上
そんな資生堂の少し先を走っているのが花王といえる。花王はここ2~3年で50歳以上向けのブランド戦略を熱心に進めてきた。2011年には50代以上向けのメークのブランドとして、「ソフィーナ プリマヴィスタ ディア」を新設。この11月にはディアの初のリニューアル品として、黄みがかって暗く見えるシニア層の肌を明るく見せる新ファンデーションを発売した。
ファンデーション用のコンパクトは、ふたを開けるとすぐにスポンジが飛び出す仕組みにし、顔がよく見える拡大鏡をつけるなどして、指先や目がやや不自由になるシニア層に配慮している。
無添加化粧品大手のファンケルも12月18日、50代以上向けのベースメーク商品としては同社で初となる「エクセレントリッチ」を発売する。化粧下地やクリームファンデーションなど4品目を投入する計画だ。シニア層がきれいにファンデーションを仕上げられるよう、初めてファンデーション専用のブラシも売り出すなど、さまざまな工夫をしており、「今後も50代以上向けは強化する」としている。