エボラ出血熱への医療支援を後押し
ランドクルーザーシリーズの高い耐久性、悪路への強さは世界各地の過酷な環境でいかんなく発揮される。
例えばオーストラリア北東部の世界最大規模の地下鉱山。深さ1500メートル以上、坑道は全長約560キロに及ぶとされる巨大な地下空間で活躍しているという。地下は湿度が高く蒸し風呂のような状態で、路面はデコボコが激しい悪条件。ハードな環境をこなした上で故障しない強さが求められるなか、ランクルは走り続けて信頼を勝ち取っている。
また、中東のオマーンでは、道とは言えないぬかるむ浜辺で漁船を引っ張り上げたり、獲った魚を運んだりという活躍もしている。氷点下45度に達する南極で日本の観測隊を支えたこともあるという。
オフロードへの強さは幅広く支持されており、中近東やアフリカでは人々の暮らしに欠かせない存在にもなっている。トヨタもそれは承知しており、11月10日には西アフリカ諸国で流行するエボラ出血熱への医療支援を後押しするため、世界保健機関(WHO)にランクル70を17台、寄贈することを発表した。