その年に話題になった言葉を選んで表彰する「2014ユーキャン新語・流行語大賞」(「現代用語の基礎知識」選)のノミネート50語が2014年11月19日に発表された。当然、これら50語は世相を反映する形で広く知られたものになっているはずだが、中には「全然知らない」といった声が出るマイナーなものもあるようだ。
13年の流行語は大賞が初めて4つも出た「大豊作」だった。14年も引き続き豊作なのか、それとも凶作なのか。
「広く大衆の目・口・耳をにぎわせた新語・流行語を選ぶ」
主催者のウェブサイトにでは、賞の趣旨を、
「1年の間に発生したさまざまな『ことば』のなかで、軽妙に世相を衝いた表現とニュアンスをもって、広く大衆の目・口・耳をにぎわせた新語・流行語を選ぶ」
と説明している。
50単語のなかで比較的メジャーなのが、大ヒットした「アナと雪の女王」からノミネートされた「ありのままで」「レリゴー」。日本エレキテル連合の「ダメよ~ダメダメ」も、比較的露出が多かった。政治関係のニュースで比較的多く登場した。
「集団的自衛権」「限定容認」「積極的平和主義」
といった単語もランクインした。ソチ五輪からは浅田真央選手の「ハーフハーフ」、葛西紀明「レジェンド」が入った。小保方晴子氏の「STAP細胞はあります」、佐村河内守氏の「ゴーストライター」も世相を反映していると言えそうだ。
なぜか今さら「塩対応」がノミネート
だが、「全然知らない」という声があがっている単語も少なくない。例えば、上戸彩さんが主演したドラマ「昼顔」、NHKの番組をきっかけに流行った「塩レモン」、自衛官との結婚を意味する「J婚」、世界の絶景をまとめた書籍が流行ったことから「絶景」、AKB48の島崎遥香さんに代表される「しょっぱい対応」を意味する「塩対応」など。サッカーの本田圭佑選手が、ミランへ移籍した際の入団会見で述べた「リトル本田」という単語もノミネートされた。
「昼顔」や「絶景」は「ただの一般名詞」と思う人も多いようだ。
この50単語の中からトップ10と年間大賞が選ばれ、12月1日に発表される。13年の年間大賞は「じぇじぇじぇ」「今でしょ!」「お・も・て・な・し」「倍返し」の4つが選ばれた。
ノミネートされた50単語は以下のとおり。
・輝く女性
・STAP細胞はあります
・バックビルディング
・まさ土
・トリクルダウン
・デング熱
・ダメよ~ダメダメ
・2025年問題
・危険ドラッグ
・アイス・バケツ・チャレンジ
・家事ハラ
・マタハラ
・ありのままで
・レリゴー
・こぴっと
・ごきげんよう
・リトル本田
・J婚
・ゴーストライター
・タモロス
・マイルドヤンキー
・リベンジポルノ
・JKビジネス
・絶景
・レジェンド
・ゆづ
・妖怪ウォッチ
・塩対応
・マウンティング(女子)
・こじらせ女子
・女装子
・号泣会見
・セクハラやじ
・集団的自衛権
・限定容認
・積極的平和主義
・勝てない相手はもういない
・カープ女子
・ワンオペ
・ハーフハーフ
・消滅可能性都市
・壁ドン
・ミドリムシ
・壊憲記念日
・イスラム国
・雨傘革命
・昼顔
・塩レモン
・ビットコイン
・エボラ出血熱