「電車の中で、電車のコンセントからスマホ充電してる人がいる」
そんなツイッターでの報告が話題になっている。写真も掲載され、若い女性がJR中央線と思われる電車の中で優先席に座り、席の下にあるコンセントに充電器を差し込んだままピンクのスマホを使っている。
新幹線などではパソコンユーザーや携帯電話充電のためのコンセントが足元にあるが、一般車両ではこんなサービスは聞いたことがない。
「電源があったこと 初めて知りました。 何のため?」
話題のツイートは、ドキュメンタリー映画監督の早川由美子さんが2014年11月2日に発信したもの。フォロワーから、
「法律違反になる可能性大。俺もノーパソの電源を取ろうとしたときガストだとNGでジョナサンだと店員によってはNGだったりOKだったりした」
とリプライされた。すると早川さんは、
「え~!そうなんですか? 新幹線とかの座席の電源はOKでも普通の電車はだめですか?」
などと返している。こうしたやり取りからネットでは、
「電源があったこと いま 初めて知りました。 何のためなんですかね」
「これ、盗電なのでは?」
「自宅で充電しない代わりに他所の電源使うのはケチ臭いし図々しいと思います」
などといった反応が出た。早川さんは反響の大きさを受けて自らJR東日本に取材し、14年11月19日に自身のブログに詳しくこのソケットは何のためにあるのかなどを報告した。
J-CASTニュースもJR東日本の広報に聞いてみると、優先席の下にあるコンセントは電車内で掃除機などを掛けるための業務用であり、一般客には使用を許可していない、ということだった。
「3銭分でも盗みは盗み」110番通報された女子大生もいる
もし一般客が充電しているところを、車掌や駅員が見つけた場合は使用をやめるようお願いするという。別の鉄道関係者も、JR以外でも電車内のコンセントを使って充電している乗客がいると明かし、
「お客は絶対に使ってはいけないものです。それはデパートなどの商業施設内でも、トイレの中にある電源も同じで、窃盗行為になります。そのため管理者は、電気を盗んだ客に対し注意するだけに留まらず、刑事責任に踏み込むことさえあり得ます」
と語った。都内にあるショッピングセンターの管理会社に聞いてみたところ、ビル内の通路にあるコンセントなどで充電しているお客がいれば、警備員が駆け付けてやめさせる、という。
警察沙汰になった例もあるらしい。少し古い話になるが、女子大生が神奈川県のJR相模原駅構内でコンセントに充電器を差し込み電気0.015ワットを盗んだ疑いがあるとして、相模原署はこの女子大生を窃盗容疑で調べた。通行人が110番したからで、女子大生は反省したため「微罪処分」として処理された。署幹部は「3銭分でも盗みは盗みです」と語っていると2008年9月10日付けの朝日新聞は書いている。