「3銭分でも盗みは盗み」110番通報された女子大生もいる
もし一般客が充電しているところを、車掌や駅員が見つけた場合は使用をやめるようお願いするという。別の鉄道関係者も、JR以外でも電車内のコンセントを使って充電している乗客がいると明かし、
「お客は絶対に使ってはいけないものです。それはデパートなどの商業施設内でも、トイレの中にある電源も同じで、窃盗行為になります。そのため管理者は、電気を盗んだ客に対し注意するだけに留まらず、刑事責任に踏み込むことさえあり得ます」
と語った。都内にあるショッピングセンターの管理会社に聞いてみたところ、ビル内の通路にあるコンセントなどで充電しているお客がいれば、警備員が駆け付けてやめさせる、という。
警察沙汰になった例もあるらしい。少し古い話になるが、女子大生が神奈川県のJR相模原駅構内でコンセントに充電器を差し込み電気0.015ワットを盗んだ疑いがあるとして、相模原署はこの女子大生を窃盗容疑で調べた。通行人が110番したからで、女子大生は反省したため「微罪処分」として処理された。署幹部は「3銭分でも盗みは盗みです」と語っていると2008年9月10日付けの朝日新聞は書いている。