フランス映画社が破産 「勝手にしやがれ」など海外傑作を多数配給

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   フランスを中心とした外国映画の老舗配給会社、フランス映画社(東京都中央区)が2014年11月7日に自己破産を申請し、12日付けで東京地裁から破産手続き開始決定を受けた。帝国データバンクが19日に伝えた。負債は約3800万円。

   同社は1968年設立。当初は大島渚監督をはじめとする国内の独立プロ作品の海外輸出を手がけ、1976年からはフランスを中心とした海外の傑作映画を日本に紹介する「BOW(Best Of World)シリーズ」をスタートした。

   ジャン=リュック・ゴダール監督の長編デビュー作で仏ヌーヴェル・ヴァーグの代表作ともなった「勝手にしやがれ」をはじめ、ビクトル・エリセ監督の「ミツバチのささやき」、ジム・ジャームッシュ監督の「ストレンジャー・ザン・パラダイス」、ヴィム・ヴェンダース監督の「ベルリン・天使の詩」など、世界の巨匠たちの名作を数多く配給してきた。

   かつては年間7億円前後の売上高があったものの、近年はハリウッド映画の隆盛などから配給は減少傾向に。近年の年間売上高は1億円程度まで落ち込み、14年8月には実質的に営業を停止していたという。

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