「おっぱいタッチ」「全裸接待」は「ボディタッチ」「過激接待」に
アサヒ芸能側も、基準をクリアするために全国紙向けに表現を工夫したようだ。例えば誌面の目次で
「綾瀬はるか 現場で『おっぱいタッチ』」
「芸能プロ『全裸接待』に本誌記者が極秘潜入!」
「眼鏡ハメ」
となっている表現は、新聞広告では
「綾瀬はるか 撮影現場で『ボディタッチ』遊び」
「芸能プロ『過激接待』に本誌記者が極秘潜入!」
「眼鏡エッチ」
になった。
また、11月11日発行の夕刊紙に掲載された広告では、
「『花アン』蔵出しエピソード 吉高由里子『女性器を訳して』」
「桑田佳祐『お下劣曲』 『赤ちゃけたクリ』『Man Call』全フレーズ!」
「矢口真里はどっち!?勝ち組負け組『あのSEX事件の女』10人」
といった表現がある。こういった性行為や性器に関する直接的な表現は、翌11月18日の広告からは姿を消しており、アサヒ芸能側が毎日新聞への掲載を念頭に一定の配慮をした可能性がある。
アサヒ芸能は、まれに朝日新聞社の発行と誤解されることもあるが、徳間書店の発行。戦後間もない時期に創刊された老舗の週刊誌だ。毎日新聞には過去にも広告が掲載されたことがあるそうだが、遠い昔のことで、今回は久しぶりの掲載だという。
同誌では、夕刊紙やスポーツ紙よりも広い読者層を持つ全国紙に広告を出すことで、認知度を高めて読者層のすそ野を広げたり、かつての読者に改めて存在をアピールしたい考え。同誌としてはあらゆる全国紙での広告掲載を望んでいるが、結果的に掲載されたのは毎日新聞のみだった。全国紙の中で、毎日新聞だけ掲載へのハードルが低かった可能性がある。