海底火山の噴火で出現した新島と陸続きとなった小笠原諸島の西之島について、海上保安庁は、西之島が現在の大きさのまま残った場合、排他的経済水域(EEZ)が約40平方キロメートル拡大する可能性があると、2014年11月18日に発表した。新島は出現が確認されてから20日で1年を迎える。13年12月26日に陸続きとなり、現在の面積は東京ドーム約40個分にあたる約1.89平方キロメートルと、噴火前(0.22平方キロメートル)と比べて8.59倍に広がった。
いまも断続的に激しい噴煙を上げており、16日に観測した東京工業大学火山流体研究センターの野上健治教授は、「噴火は1分間に5~6回発生しており、火砕丘からの溶岩の流出は活発な状態で継続していることから、マグマの供給が火口に集中しているものと推察される。勢いが減退する兆候は見られない」としている。