読売も吉田氏が「百人の朝鮮人女性を海南島に連行したことなどを話した」と伝える
全国紙も吉田氏の発言を取り上げている。吉田氏は、92年8月15日に大阪市内で開かれた集会に出席。読売新聞は大阪本社版で、その様子を
「山口県労務報国会下関支部の動員部長だった吉田清治さん(78)、中国で慰安所の開設を担当した永富博道さん(76)ら5人が当時の状況を証言。『暴力で、国家の権力で、幼児のいる母親も連行した。今世紀最大最悪の人権侵害だった』などと述べた」
と報じた。東京本社版は、さらに吉田氏の発言を詳しく報じている。
「山口県労務報国会下関支部の動員部長だった吉田清治さん(78)ら5人が当時の状況を証言した。吉田さんは『病院の洗濯や炊事など雑役婦の仕事で、いい給料になる』と言って、百人の朝鮮人女性を海南島に連行したことなどを話した」
日経新聞の大阪本社版でも集会の様子を伝えている。
「朝鮮人強制連行に直接携わった吉田清治さん(78)=千葉県在住=は『彼女たちの人間性を心身ともに踏みにじった一人として、謝罪に残りの人生をささげたい』と語った」
産経新聞も93年9月1日、大阪本社版の連載で「加害終わらぬ謝罪行脚」の見出しで、吉田氏が元慰安婦女性に謝罪している写真を掲載している。この連載は、後に「第1回坂田記念ジャーナリズム賞」を受賞し、書籍化もされている。