山形県酒田市で人が消えたケースは「未だに謎」
南海電鉄の広報に話を聞いてみると、14年11月16日午後4時18分ごろに泉大津駅ホームに入ってくる電車の運転手が、ホームから線路上に飛び降りる女性を発見した。運転手は警笛を鳴らし非常ブレーキを掛け、電車は停止線上15メートル前で止まった。その女性と電車は接触してなどおらず、女性は自発的に線路からホームに上がり改札から出て行った。改札から出る前に車掌が呼び止めると「飛び降りました」という趣旨の言葉を発した。その後に警察が来て現場検証したが、女性の行方は分からないまま、という。今回の「事件」で列車の遅れが18分出た。電鉄広報によれば、悪質な迷惑行為であり許されることではないのだが、被害としては本来の人身事故と比べれば小さなもの。テレビニュースで取り上げられるなど大騒ぎになっていることに驚いていて、
「人が消えたことなどはありません。デマがなければこれほどの騒ぎになるような話ではないような気がします」
と話している。
一方、14年11月15日には山形県酒田市のJR羽越本線南鳥海駅で貨物列車と衝突した人が消えた、などといった報道があった。JR東日本秋田支社に話を聞いてみると、この日の午前10時25分ごろに下りの貨物列車の運転士が100メートル前方の線路脇に60代の女性らしき人を見つけた。この時の時速は70キロほどで直ぐに急ブレーキをかけたが女性がいたと思われる場所を過ぎての停車となった。運転士は女性と接触した可能性があると思い110番通報をした。そしてその後、辺りを隈なく捜索したのだが、人の姿は無かった。
「本当にそれは人だったのか、接触は実際にあったのか、ということもよくわかっておりません。未だに謎の状態です」
と秋田支社の広報担当は話している。