仏ミシュランなど欧州のタイヤメーカーも試作品
まず第1弾として行ったのが、「これまでの常識を徹底的に見直す」(同社)ことだ。試行錯誤を重ねた結果、燃費向上のためにはタイヤの大きさそのものを根本から変える必要があると結論。試作品を作り、世界中の自動車メーカーに説明して回った。これにいち早く賛同したのがBMWで、オロジックを装着した「i3」を欧州で昨秋発売、日本でも2014年4月から販売が始まった。
技術に重きをおき、部品メーカーに対する要求がことさら厳しいとされるBMWがオロジックを取り入れたことで、自動車業界全般がオロジックに注目するきっかけにもなった。
最近では、仏ミシュランなど欧州のタイヤメーカーも自動車ショーなどで細く大きいタイヤの試作品を公開しているほか、国内の自動車大手もオロジックへの関心を強めているという。ブリヂストンは「ハイブリッドカーやEV、燃料電池車の登場など、自動車そのものが過渡期を迎えているからこそ、オロジックが実用化できた。自動車の未来を日本から変えていきたい」と意気込んでいる。