選管は、「ここまでのは初めて」と困惑
ポスター落書きのケースでは、仲井真弘多氏の支援者とみられる人たちからは、翁長雄志氏の陣営がやったのではないかとの指摘があり、「酷い選挙妨害だ」と非難が上がっている。一方、翁長氏の支援者とみられる人たちからは、仲井真氏の陣営が翁長氏側になりすましてイメージダウンを図っているとして、「卑劣な謀略戦だ」との反論が出た。
落書きなどについては、沖縄県外から工作員が来て組織的にやっているのではないか、といった根拠のない憶測までされていた。
ネット上でも、誹謗中傷の書き込みなどがされており、選挙戦は、かなり過熱しているようだ。
沖縄県選管によると、2014年11月5日までに県中南部を中心に7市町25か所で落書きなどが確認された。ポスターが破られていたのは、沖縄市の3か所だけで、それ以外は、前述したのと同様な落書きがされていた。選管では、「ここまでのは初めて」と困惑しており、この日、選管委員長名で「各候補者の選挙運動手段を不当に妨害する悪質で卑劣極まる行為であり、断じて許されるものではありません」とする異例のコメントを出した。
ただ、その後については、一部でポスターが破られる被害があったものの、「落書きなどが広がっているとは聞いていない」という。ネット上のことについては、選管に指導などする権限はないとして、「警察が捜査することになると思います」と言っている。
翁長、仲井真両氏の選挙事務所では、取材に対し、「落書きの意図などはこちらでは分かりませんので、お答えできるようなことはありません。目の前の選挙を頑張るだけです」と話している。