公式略称はないものの、正式名書く必要なし
とはいえ、保険会社名を書く欄に正式名称を書かなければならないという決まりはない。都内の税務署の担当者も「証明書の添付もありますし記入欄も狭いですから、社名は略しても構いません」と説明する。
つまり、アメリカンファミリー生命保険会社(16文字)は通称の「アフラック」、最も長いと思われるプルデンシャル ジブラルタ ファイナンシャル生命保険株式会社(28文字)は略称の「PGF生命」と書けばいいというわけだ。公式の略称がない場合でも、その会社を指していることが分かればいいのだから、損保ジャパン日本興亜ひまわり生命保険ならば「ひまわり生命」といったところだろうか。
ちなみに、同社に略称はあるのだろうか。広報担当者に聞いてみたところ、次のように答えた。
「NKSJひまわり生命保険という以前の社名は、どこの(傘下の)会社から分からないという意見が多数あり、今回の社名変更によって認知度は飛躍的に向上しました。SJNKなどと略すとまた元に戻ってしまう。そうした事情もあり、略称は設定しておりません」
確かに、代表電話の担当者も「損保ジャパン日本興亜ひまわり生命保険でございます」と応じていた。
年末調整時の記入について、広報担当者は「(社名が長いことで)ご迷惑をおかけしていることは、申し訳なく思っております」とコメント。利用者からどのように書くべきかなど問い合わせがあった場合は、個別に案内しているという。