「ごめんなさい。場所は隠してください。お願いします」
これらの記事を読み比べた人たちは、ネタ晴らしをしたといえる朝日新聞の記事に対して怒りが込み上げてきたようで、
「クイズなのにネタバレしてていいんですか、、、他社はちゃんとしてた」
「探すのを楽しみにしていた人がいたのに、おかげで楽しみがなくなったと思う」
「設置場所を探しましょう!という心温まる企画なのに、鬼の首取ったようにバラすとは、本当に愚かで浅はか。何がしたいんだ朝日は、恥を知れ!」
などといった意見がツイッターなどに書き込まれた。
いったいどうして朝日新聞はこうした記事を書いたのか。11日の記者会見に出席したある記者が真相を明かした。知事の記者会見の際には、事前に資料が配布される。実は、その資料に信号機の設置場所が記載されていた。県広報のミスで、担当者があわててやって来て、「今回は信号機を探すのがテーマなんです。ごめんなさい。場所は隠してください。お願いします」などと平謝りに謝った。
朝日の記者もこうした事情を知っていたのは間違いない。
広報担当者の姿を見て同情したのと、発表の内容が「報道の公共性」などという硬い話ではないこと、さらに信号機の場所を書かないで記事を作った方が面白くなるのでは、などといった判断から、各社の記者たちは場所を書かないことにした。
「朝日さんもその場所にいたんですよね。それなのに信号機の場所が書いてある、一社だけ。どうして書くことになったのかはわかりませんが、私たち他社の人間は面白いはずはないじゃないですか!」