ワタミ、「不採算」102店舗を閉鎖へ 創業者・渡邉氏「御心配をかけています」

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1店舗あたりの社員は増えている

   そもそもワタミは、アルバイトを含めた社員の長時間労働など労働環境の改善と人手不足の解消のため、2014年度に60か店の閉鎖を計画していた。「アルバイトの不足は慢性的になりがちなので、その分社員を増やして対応していく体制に切り替えています」と話す。

   その結果、2014年3月に1.86人だった1店舗あたりの社員数は、9月には2.09人に増えた。これを店舗の追加閉鎖などにより、15年3月には2.50人に引き上げ、人手不足を解消したい考え。国内外食事業の担うワタミフードサービスの清水邦晃社長は、2014年度の取り組みを振り返り、社員の労働環境の改善について、「1店舗あたり社員数は改善したが、まだ改善途上」とした。

   一方、深刻な事態にワタミの創業者で参院議員の渡邉美樹氏(自民党)は、自身のフェイスブック(11月8日付)に、「国内外食の不振の件で、株主様をはじめ多くの皆様に御心配をかけています」としたうえで、

「『新社長がお店に来て深夜2時間一緒に働いてくれました』そうした声も届きはじめています。one for all , all for one (一人はみんなのために、みんなは一人のために)。彼のスタイルの経営がすでにはじまっています」

と、業績改善に向けた取り組みが、10月に就任したばかりの、明治大学のラガーマンだったという清水社長の手によって始まっている、と記している。

   ワタミは、「たしかに清水社長はお客様や社員の声を直に訊くために、店に足を運んでいます。(渡邉氏は)おそらく清水社長が『現場主義』であることを言いたかったのでは」と推察。「それにより、客数減を解決する」という。

   「和民」や「わたみん家」は14年下期に、メニューの1部を値下げ。また、手づくり感や素材感を生かしたメニューを投入することで集客を高める。

   ちなみに、渡邉氏は「ラグビーは自主性を尊重するスポーツで試合中はスタンドからしか指示が出来ません。私もスタンド最前列から見守り応援し続けます」とも綴っている。

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