09年総選挙では公明党は6選挙区で「全滅」
12年に選挙協力の対象になったのは、大阪3区、5区、6区、16区、兵庫2区、8区。この6選挙区では、09年に民主党が政権交代を果たした総選挙では、公明党は「全滅」。特に大阪16区では北側一雄幹事長(当時、現副代表)、兵庫8区では冬柴鉄三・元国交相が議席を失うという痛手を負った。公明党からすれば、12年選挙では当時追い風だった維新の支援もあって全選挙区で返り咲いたとも言える。
維新は、これら6選挙区すべてに対抗馬を擁立する方針。候補者については選定作業が進んでいるが、橋下氏は大阪3区の支部長、松井一郎幹事長(大阪府知事)は同16区の支部長を務めていることから、2人はそれぞれの選挙区から出馬するとみられる。
3区の現職は公明党大阪府本部代表の佐藤茂樹氏、16区は前出のとおり副代表の北側氏だ。両選挙区では、維新のトップが公明党の幹部と対決する可能性もある。
なお、朝日新聞社が11月8日から9日にかけて行った世論調査の結果によると、政党支持率は自民党33%、民主党6%、維新の会1%、公明党2%で、わずかだが公明党の方が支持率が高い。