ビートたけしさん(67)が原作・監修したCMがネット上で「ムカつく!」「買う気が失せる」などと不快感を覚える人が多く出たため、オンエアから3日間で放送が打ち切られた。
そのCMはカルビーのポテトチップスのもので、お笑い芸人の三又又三さん(47)が登場し、爽やかなイケメン風の演技でポテトチップを食べるというものだった。
「青春ドラマ」のような演技でボールを蹴っている
今年が「かっぱえびせん」誕生から50周年を迎えるのを期にカルビーはCMを見直ししていて、従来の商品ブランド別に制作していたCMを統一展開することになった。それが14年8月から放送されている全商品を対象としたシリーズCM「Calbeeひとくち劇場」で、ビートたけしさんが原作・監修を担当、作画は「ちびまる子ちゃん」で知られる漫画家のさくらももこさんを起用している。
問題となったCMは記念すべき10本目のもので、三又又三さんが登場する「そのパリッ、好きだぜ」篇。お笑いコンビ「ジョーダンズ」でボケを担当していた三又さんのキャラとのギャップを楽しんでほしいと思ったのか、「青春ドラマ」のような演技でボールを蹴ったり、仲間と懇談したりする様が描かれ、最後にポテトチップスを爽やかにかじる。オンエアは14年11月10日からだったが、なぜか12日には打ち切りになってしまった。
不評を予想し別バージョンのCMを制作していた
カルビー広報に話を聞いてみると、
「今回のCMにはネット上で賛否両論があり、評判は今一つだった。本社には『なぜ三又を起用したのか?』といった問い合わせもあり3日間で終了することになりました。こんなに早くCMを終了したのは会社始まって以来です」
ということだった。ネットで検索してみると確かに、
「三又のCMが不快過ぎてポテチへの購買意欲がゼロになる たけしのバーターとは言えこれは無い」
「カルビーのポテトチップス、三又がCMやっている間は買いません」
「ポテチのCMに三又出てんのかよ 生理的に受け付けないわ」
などといったコメントがツイッターなどに出ている。
ただし、こうした反応が出ることはカルビー側では予想していたようだ。並行してもう一本のCMを作っていて、11月13日から流れている。先の三又さんのCM映像の一部を使用しているもので、さくらももこさんの作画のアニメをかぶせ、2人の子供が「つまんねぇCM」「ミマタ、嫌い!」とネット上で酷評されたCMを酷評するという演出になっている。