他部署の指摘を「命令があったことは複数の東電内部資料で裏付けられている」と突っぱねる
見解では、5月20日の誤報が掲載されるまでに、社内からさまざまな疑問が出されていたことが明らかになった。
記事は、「震災時、原発取材にあたり、その後の異動で特報部の次長や、特報部の取材チームへの応援記者として活躍していた」という2人の取材記者が執筆。原稿をチェックしたデスクも「手抜き除染の取材チームを率いるなど、特報部内での実績を重ねていた」。
5月18日に行われた科学医療部、政治部との打ち合わせでは、科学医療部側から、
「所長命令にどの程度強制力があるのか、位置づけがはっきりしない」 「『違反』と言っていいのか」
「『指示に反して』や、『意に反して』ではどうか」
といった疑問が出たが、担当デスクは、
「所長命令があったことは複数の東電内部資料で裏付けられている」
などと説明。