熊本市に本店を置く肥後銀行と鹿児島市の鹿児島銀行は、経営統合に向けて協議を始めたと、2014年11月10日に発表した。2015年10月をめどに共同持ち株会社を設立する。都道府県のトップ地銀同士の統合は初めてとなる。
両行は同日、それぞれの本店で記者会見を開き、鹿児島銀行の上村基宏頭取は「人口が減っており、10年後では遅い。生き残り、地元に貢献したい」と述べた。肥後銀行の甲斐隆博頭取も、「加速していく人口減少社会に向けて、経営基盤を確固たるものにしたい」と、経営統合の理由を説明した。
今後、統合準備委員会を設置し、持ち株会社の本社所在地などを協議し、15年3月に最終合意を目指す。統合後の総資産は8兆4000億円に迫り、全国の地銀上位10グループに浮上する。