都心オフィスビル、アジア系投資会社が相次ぎ買収 日本に「不動産バブル」起こすつもりなのか

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楽観的なシナリオは描きにくい

   オフィスビル仲介の三鬼商事が毎月発表している東京都心部5区 の賃料相場は、今年以降、徐々に持ち直しの兆しもある。だが、今後の動向について複数の日系リート関係者は「オフィスビル需要の前提となる大手企業の雇用 が今後増えるという楽観的なシナリオは描きにくい」と口をそろえる。大和証券系リートの幹部が「別のロジック」と口にしたのはそのためだ。

   今年になって東京都心部の優良物件を外資が取得したケースとしては、ほかに中国・復星国際(フォースングループ)による天王洲シティセンター(品川区、取得額120億~130億円)▽仏保険大手アクサによる中野セントラルパークイースト棟(中野区、同約380億円)▽韓国LGグループによる京橋トラストタワー(中央区、同不明)――などがある。

   中野セントラルパークタワーを保有していたのはみずほ銀行系の東京建物で、市場関係者では系列のリートに売却されるとの事前観測もあった。関係者は「それだけアクサの提示額が高かったということだろう」と述べ、外資の「猛威」に打つ手なしの表情だった。

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