安全運転を支援する「ステアリング(操舵)アシスト」導入
ベンツが7月に発売した新型Cクラスも、安全運転を支援するシステムを強化したものだ。特徴の一つが「ステアリング(操舵)アシスト」。前方車を認識して適切な車間距離を自動的に保とうとするだけでなく、前方車両を車線のカーブと一体でとらえることでハンドル操作も補助してくれる。このため運転者の疲労も軽減されるという。
欧州勢は電気自動車(EV)でも国内市場を攻める。VWはこのほど、主力の「ゴルフ」と小型車「e-up!(イー・アップ)」の2車種でEV版を2015年に発売すると発表した。海外大手は独ダイムラーの「スマート」EV版が国内で先行していたが、独BMWが小型EV「i3」を今春、国内で発売。VWの参入でドイツメーカーのEVが国内市場にほぼ出そろう。
14年4月の消費増税後、輸入車(日本メーカーの「逆輸入」除く)も需要が落ち込んで月間販売は前年割れが続いた。9月に初めて前年同月比3.4%増と水面上に浮上したものの、力強さには欠ける。あの手この手で日本市場攻略を図るドイツ勢の動向は、国内メーカーも注目している。